ある日曜日 田中さんとの会話
田中:私の家はこの近くなので、教会は結構、気になっていたんです。でも、家は仏教だし、教会って、行く人は、みんな信者さんかと思っていて、来てみるまで、ちょっと… という感じがあったんです。
牧師:泉教会には、クリスチャンもいますし、そうでない人もいます。おいでになってみて判るのは、皆が皆、会員ではないことなんですね。誰でも、いつでも、自由に出入りできる所が泉教会です。
田中:子どもたちも、いるんですね。何か、なごやかですね。
牧師:大人のお話の前に、子ども向けのお話をしているでしょ? 大人の人も一緒に聞いていますが、子ども向けの話の方が判り易くていい、と言われてしまうんですよ(笑)。
田中:お話の中で、大阪女学院と言われていましたが、この教会と何か関係あるんですか。
牧師:私たちの教会は1810年にアメリカで生まれた「カンバーランド長老教会」と言いますが、明治時代に宣教師が大阪、和歌山あたりで伝道し、学校も作ったのです。それが今の大阪女学院で、中学・高等学校・大学があります。そうそう、学校と言えば、緑園にある小学校でPTA主催の講演会があって、何回か「子どもの気持ちの受け止め方」という講演をさせて戴いたことがあります。
田中:広い関わりがあるんですね。正直言うと、普通の家だし、小さな建物だったので、変な教会じゃないかって、心配だったんです。
牧師:教会らしい建物をイメージして来られる方には、正直に言えば、ちょっとガッカリする・・・でしょうねえ(笑)。でも、見かけより、何をしているかです。私は「NPO法人 心を聴く市民ネットワーク」という心の支援をする市民活動の公開講座の講師とかも、させてもらっています。その関係で、今、言いました地域の公立小学校でお話したり、「チャイルドライン」の聴き手の研修講師も、四、五年、させてもらったことがあります。行政書士さんの研修会にも行かせて戴きましたね… 教会は確かに小さいですが、私たちは地域との関係を大事にしているんです。そうそう、実は私、JA横浜 原支店の父の代からの組合員なんですよ。70年、農協を支えているって自慢してます(笑)。
田中:牧師さんは、農業もやっているんですか?
牧師:昔、家が農家だったので… まあ、土地の人間ってとこですかねえ。怪しいものではない・・と(笑)