心を聴く市民ネットワークは、横浜市泉区をベースにして傾聴をもって心の支援活動をする特定非営利活動法人(NPO法人)です。 1997年、公開講座を開催することから活動を始め、現在、泉区区民活動支援センター、また泉区社会福祉協議会にボランテイア団体として登録しています。公開講座や講演会の開催が主な活動ですが、随時、講師派遣もします。以下、私たちの中心的活動である公開勉強会を紹介します。
はじめに
人のこころを理解するのが難しい時代だということを思い知らされる、そういう事件が相次いでいます。子どものこころから出される信号を「聴く」ことが大事なのに、それができないもどかしさを感じているお母様方も多いと思います。子どもだけではなく、高齢化に伴い、人の気持ちを聴くということの重要性が高まっています。私たちは、人の話をどう「聴いたら」よいか、すなわち、人の気持の聴き方を皆様と分ち合ってみたいと思います。 「心を聴く・市民ネットワーク」とは、語られた言葉のうしろにある心(気持ち)を聴くことが大事だと気付いた人達の、勉強と交流の場です。
概 要
私たちの話の「聞き方」は、どうも調査的であったり、すぐ評価をくだしたり、一般化したり、命令したりしていて、人の「心」に触れていないことが多いのです。ですから、人は心を閉じたままで、表面的なことしか話しません。 また、自分自身を考えると、もし誰かに自分の「気持ち」を受け止めてもらえたらどんなにうれしいでしょうか。その時、自分自身の心の「ひっかかり」がとれて、大きく前進できるかも知れません。 勉強会では、人の話を「聴く」ことと、自分の話を聞いてもらうこと、この両方に焦点を当てます。誰にも備わっているカウンセリング・マインド(人の気持ちに寄り添う感性)を引き出すことを学習します。
人に対して少しでも援助的な会話ができたら、と願っている人、また、自分の心を開きたいけれど開くチャンスがなかったと感じている人、ぜひ参加してみてください。きっと、道が開けると思います。
勉強会の内容
1回目 体験してみよう「気持ちを聴く」 2回目 感じる自分を取り戻す/コミュニケーションをはばむ障害 3~4回目 受容 /ケース・スタディ/カウンセリングの現場から 5~6回目 ケース・スタディ/参加者の例から /自分と出会う・エゴグラム 7 回目 ロールプレイ
参加者の感想文から(男性)
私は、この学習の中で自己の考えをだんだん表明することができるようになりました。それは、恥ずかしさをのりこえ、勇気のいることでもありましたが。善悪の判断や、誇り、羞恥、優越感や自己卑下、指導、評価、とかいったことから遠く離れた自由の中で、私は、私の言葉の中にいかに多くの“命令、脅迫、非難、説教、侮辱、忠告…”などの意味が含まれていたか を思い知らされました。自由という、解放された『実験室』の中で、私は、私の誇り、優越感、自己卑下、孤独、自己穏蔽といったものから解き放たれ、初めて友と出会った感じがしています。…私にとって不思議な体験であり、私の魂の根源に触れたような気がしています。
参加者の感想文から(女性)
「きく」こと、とりわけ「聴く」ことの難しさと大切さを痛感した3か月でした。…最初、自分の気持ちや感じたことを素直に表出することにためらいがありました。普段の生活の中では相手に心を向けて相手の心に添って話を聞くことってありませんよね。話の内容にばかり心を奪われてしまって…。でも多くの人々が自分の気持ちを汲み取ってくれる、受け入れてくれる、話し相手を求めていることがわかりました。自分自身を含めて、私たちのまわりには“聞いてもらいたい症候群”の方々が大勢います。聴いてくれる相手を求めるだけでなく、自分が他者の聴き手になれるようにお互いがなれたらいいなと、そんなふうに思いました。
募集要項
1.週1度(午前9時30分~11時30分)、全10回。定員6~12人。
2.場所は、相鉄線いずみ中央駅近辺の 泉区民文化センター(テアトルフォンテ)、泉ふれあいホーム(社協)、いずみ中央地域ケアプラザ、泉公会堂などの会議室で行ないます。
3.会費は、一人5,000円+テキスト代のご負担です。
4.中途で簡単なレポートを1回提出、最後に感想文を提出していただきます。
5.欠席した時はテープを聞いていただくことができます。2回以上の欠席は効果が得られませんので、連続して出席できるよう調整してください。
次回 2021年9月15日開講予定 受講生募集中!
お問合せ
このページのメールでのお問い合わせは、直接、以下の講座担当までお願いいたします。
ネットワーク事務局 s-waka@pa.airnet.ne.jp (若宮)